事業情報

事業内容

当社は1983年に医療機器商社としてその歴史をスタートさせました。1990年代になり、循環器系疾患を検査、治療するためのカテーテル類に特化したことで、循環器系のスペシャリストとしての地位を築いてきました。カテーテル治療は身体的負担が少ない「低侵襲医療」の代表例であり、国内における普及にいち早く取り組んできたことが功を奏し、高い成長を実現するとともに低侵襲医療のパイオニアとしての認知度も高まっております。
生命に直結する領域のため、緊急性、安全性に配慮し、あらゆる状況に対応できるよう万全の供給体制で、医療現場を支えております。また手術室などの医療設備の設計、施工から、大型医療機器のパッケージ販売、医療情報やマーケティング支援などの付加価値の高いサービスの提供まで、機器の販売だけにとどまらず総合的に医療施設をサポートしています。

主な取扱製品

虚血性心疾患(PCI)

虚血性心疾患(PCI)では、冠動脈が狭くなること等により、血流が減少し、心臓が酸素不足の状態(=虚血)となる疾病を血管内から治療する医療機器を販売しています。
代表的なものに、狭心症や心筋梗塞を治療する薬剤溶出型ステント(DES)やPTCAバルーンカテーテル、血管内超音波(IVUS)診断カテーテル等があります。

治療イメージ

心臓カテーテル手術

低侵襲治療法の代表的な治療のひとつ。手首・足の付根から直接1.0~1.2mm程度の針を動脈に刺し、カテーテルを挿入して、患部に到達させる。カテーテルの先端に取り付けたバルーン(風船)を膨らませ、血管を内側から広げてつまりを解消し、再狭窄(血管が再びつまること)を防ぐため、ステント(筒状の金属)を患部に留め置く治療法。

※PCI:Percutaneous Coronary Intervention

関連製品

  • PTCA
    バルーンカテーテル

  • DES
    薬剤溶出型ステント

  • IVUS
    血管内超音波診断カテーテル

心臓律動管理(CRS)

心臓律動管理(CRS)では、心臓の拍動に異常が生じる疾患を治療する医療機器を販売しています。代表的なものに、不整脈を治療するペースメーカやAEDの機能を内蔵した植込型除細動器(ICD)や両室ペーシング機能付き植込型除細動器(CRTD)等があります。

治療イメージ

ペースメーカ・ICD・CRTD移植術

心筋に電気刺激を与える医療機器を体内に埋め込み、心臓の異常拍動を検知した際には電気刺激を与え、症状を抑える治療法。ICD、CRTDは命に関わる症状が出た場合、電気ショックで発作を止める機能もある。

関連製品

  • ペースメーカ

  • ICD
    植込型除細動器

  • CRTD
    両室ペーシング機能付き植込型除細動器

  • ABL
    心筋焼灼術用カテーテル

心臓血管外科(CVS)

心臓血管外科(CVS)では、心臓に血液を供給する冠動脈、心臓から全身に血液を供給する大動脈などの血管や心臓そのものに生じる疾患を外科的に治療する医療機器を販売しています。外科分野でも低侵襲化が進んでおり、大動脈瘤を治療するステントグラフトは従来の人工血管置換術に比べ身体の負担が少なく、普及が進んでおります。

治療イメージ

ステントグラフト内挿術

大動脈に瘤(こぶ)ができた状態となる大動脈瘤の低侵襲治療法。足の付根から血管にカテーテルを挿入し、ステント(金属)が付いた人工血管を患部に運び、留置することで大動脈瘤への血流を遮り、破裂を防ぐ。

関連製品

  • ステントグラフト

  • TAVI用生体弁
    (経カテーテル的大動脈弁留置術用生体弁)

  • 生体弁

  • 機械弁

末梢血管疾患(PPI)及び脳外科

末梢血管疾患(PPI)では、腹部や下肢などの動脈が狭くなり、血流が悪化する疾患を血管内から治療する医療機器を販売しております。代表的な医療機器は閉塞性動脈硬化症を治療するPTAバルーンカテーテルや末梢血管用ステント等です。
脳外科関連では、首や頭部の血管の疾患を血管内部から治療する医療機器を販売しています。主な医療機器は脳動脈瘤を治療する塞栓用コイル等です。

末梢血管用ステント

PCIのステントとほぼ同じだが、動きの多い下肢に使用される為、柔軟性、耐久性に優れている。

塞栓用コイル

カテーテルを挿入し、患部である瘤の中に糸状の金属(コイル)を詰め動脈瘤の破裂を防ぐ。

関連製品

  • 末梢血管ステント

  • 頸動脈用ステント

  • 塞栓用コイル

糖尿病(DMS)

糖尿病(DMS)では糖尿病を治療するインスリンポンプ等のレンタル・販売を行っております。インスリンポンプはインスリンを持続的に注入するコンピュータ制御の小型医療機器です。
患者の負担軽減によるQOL(生活の質)の改善が可能であり欧米では普及しておりますが、日本国内では普及が遅れています。日本の糖尿病患者は、予備軍を合わせ全国におよそ2,250万人と推定されています。

治療イメージ

インスリンポンプ療法

インスリンポンプと呼ばれる24時間を通じて、超速効型のインスリンを皮下に注入する携帯型の小型機器によって、血糖値管理を行う糖尿病治療法。持続的に微量のインスリンを注入し続け、生理的なインスリン分泌に近い状態にすることが可能。

関連製品

  • インスリンポンプ

  • CGM
    持続血糖モニタリングシステム

  • 血糖自己測定器

医療施設支援

医療施設支援では検査や、治療を行うための診断装置等を販売しております。主なものは、人体の内部の状況を撮影する磁気共鳴画像診断装置(MRI)やX線撮影装置です。グループで医療施設の新築・増改築等の設備投資の動向や大型医療機器の需要に関する情報を収集し、手術室などの医療施設の設計、施工も行っています。

手術室等の設計施工

関連製品

  • コンピュータ断層診断装置(CT)

  • 移動式X線撮影装置

コンサルティング、その他サービス

これからの病院経営には、マーケティング発想が必要不可欠です。当社では、診療圏調査アプリケーション等を活用して、さまざまなデータや情報を医療機関に提供しています。これをもとに、開業立地の分析・検討をはじめ、病院機能の明確化、地域における競争力の向上、さらには地域の潜在患者の啓蒙や患者を集めるための提案などを行い、医療機関の開業・運営を発展的にサポートしています。
また、その他として当社グループが開発したロット管理システム「SHINZO(信蔵君)」のレンタル・販売を行っております。「SHINZO(信蔵君)」は医療施設のコスト管理の効率化と事務作業の軽減化を実現させるシステムです。